去年の11月の記事でQuantum Sailsを紹介するとか言いながらアフリカに行ってたりして時間が空いてしまいました。
もし待ってくれてた人がいたらごめんなさい。
全部を公開する時間がいまのところ取れなさそうなので、個人的に一番刺さった部分のみを共有します。
全部知りたいぜって人がいたら、直接連絡してください。
バングシーティングの人、必見の内容です!!!
バングシーティングのおさらい
まずはバングのおさらい。
上の記事でも書きましたが、強風になってきたときのデパワーには二種類あって、トラベラーシーティングとバングシーティングです。
その二つの細かい内容は、そちらの記事に譲るとしてバングだけおさらいします。
バングを入れるとどうなる?
まず吹いてきたときに、メインシートでデパワーするのがバングです。
要は、メインを抜いてヨットをフラットに保ちます。
ただ、メインを出すと、リーチがゆるゆるで深いセールになってしまいます。
これをバングで直します。
要は、メインが浅くなってリーチが閉じます。
なのでメインを出しても、綺麗なリーチを保てます。
この時に、気を付けることがあります。
それは、ジブの形です。
メインを出すと、メインシートテンションで保たれていたフォアテンションが下がります。結果、サギングしてしまいます。
サギングするとどうなるかというと、ジブのラフが深くなってパワーがついてしまいます。せっかくメインを浅くしてデパワーしようとしているのに、逆効果です。
また、サギングするとジブが後ろに移動するので、メインとの重なりが増えてパワーが増します(多分)。うらかぜポコポコみたいな。
簡単に言えば、バングシーティングをしてメインを出すとジブは汚くなるということです。
じゃあどうしたらよいのでしょうか?
フォアテンションを上げる
解決策は簡単でフォアテンションを上げればよいです。
要は、テンションを増し引きするか、ピンダウンするということです。
(サイドテンションも上がりますが、どうでもよいです。僕は20以上で8mとか走ってます。理由は前回の記事を見てください)
そうするとメインを出してもサギングしないので、綺麗なメインと綺麗なジブになります。
バングシーティングでピンダウンするのはこのためです。
いつピンダウンするか?
では一体いつピンダウンしたらよいのか?
これがQuantum Sailsに書いてあって、「ジブの一番下のテルテル部分のサギング量が親指三本以上になったら」らしいです。(笑)
ツッコミどころしかないですね。
まずサギングをどうやってみるか?
この方法を使うにはまず、フォアステイにつけているショックコードを、ラフワイヤーの根本につける必要があります。
言ってる意味わかるでしょうか。
ショックコードの上は巻き結びで、下をステムヘッドの一番前のピンにつけるということです。
そうすると、ラフワイヤーとフォアステイが一直線になります(サギングゼロの状態で)。
そこからサギングしたら、どれくらいサギングしてるかが、視覚的に確認できるということです。
次に親指三本ですが、これはアメリカ人のおっちゃん(たぶん)が書いているので、僕らの三本の1.5倍くらいを想定したらよいでしょう。
それくらいのサギング量になってきたらピンダウンしましょう。
これを忠実にやり始めてから、気持ちよく走れるようになりました。
もう一度確認すれば、風が強くなって、メインの出る量が増えて、サギング大きくなると逆にパワーがついてしまう。
だから、ピンを下げて、サギングをなくし、メインジブのオーバーラップを減らしてデパワーしようぜ!、それは親指三本やでってことですね。
レースの途中で風が上がってしまったら?
では、レースの途中で風が上がってしまったらどうするか。
もうお分かりかと思いますが、テンションを増し引きします。
サギングが減って走りやすくなります。
もちろん、ローレーキで走るのがBetterですが、対処療法としては、とっても良いと思います。
ちなみに、バングシーティングのときもトラベラーは出します。
100デパワーしないといけないところの50をトラベラーで出して、残りをメイントリムするみたいなイメージです。
そうすると、メインを出す量が減るので、サギングが減ります。
これも途中で風が上がったときに使えます。
もちろん、ピンダウンしてトラベラー出して、メイントリムが最善ですが。
バングシーティング時のマストセッティング
最後に余談で、マストセッティング。
レングスと、ディフレクション。
レングスはよくわかりません。諸説多すぎて、、、。
なのでここではディフレクション。
結論的には、ペア体重が重ければ大きく、軽ければ小さくです。
トラベラーをやる人のMaxがバングをやる人のminくらいの印象ですかね。
僕らはこの前の関東スナイプに出てましたが(7.8mくらいは吹いてた)、合計123㎏でレングス450、ディフレクション720で調子良かったです。マストはサイドワインダーです。
たしか現役の時も125㎏で720とかでした(コブラ)。
これで760とかにすると、船がまじで起きません。
曲がらん過ぎて。セールが深い。
これめっちゃ大事です。どんだけコントロールロープをいじっても変えられないので。
なので、沖に出て強風走って、どうしてもセールが浅くならないってなったらディフレクションを小さくしてみるのもありかと思います。
逆に重いなら、でかくしてパワフルに走ると、クソ速いはずです。
まとめ
まとめれば、バングはピンダウンしよう、サギングが親指三本になったらピンダウンしよう、レース中に風が上がったらテンション入れよう、バングでもトラベラー出そう、ディフレクションは体重で決めよう、という話でした。
またいつかQuantum紹介します~
わからんことは直接聞いて下さい(週末葉山に出没します)。SNSでも!
さいごに、Zimbabweの夕陽のせときます。