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もと京大スナイプリーダーが技術・チーム作りを発信

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ブログの目的とプロフィール

プロフィール ブログの目的①技術 ブログの目的②チーム 練習見学依頼はこちら お問い合わせ プロフィール 分かりにくいんですが、左から二番目が僕です 1996年生まれ。生まれも育ちも神奈川。京都大学体育会ヨット部もとスナイプリーダー。学部時代は農学部で…

インカレ③:470とスナイプの勝ち方の違い

今日は、インカレにおいて、470とスナイプの勝ち方は違うのか、また違うならどうやって対策していったらいいかを考えます。 スナイプの人間なので、470に関しては、外から見たスナイプと比べての限定的なものになるので、そこはご了承ください。 1.土俵に…

インカレ②:インカレで求められる実力

今回はインカレ特集の②ということで、インカレにはどんな実力が求められているのかを見てみます。 ①純粋なヨットの実力 ②インカレでマックスを出せる力 平常心から容易に外れる だからこそ全員で勝ちに行く トップアスリートの勝敗を決するもの まとめ ①純粋…

インカレ①:インカレという特殊レガッタ

インカレは毎年なんかしらのドラマが生まれているように思います。 いろんな意味で特殊な大会やと思いますが、一体何がそんなに特殊なのでしょうか。 インカレ(予選突破を目標にしているところは予選)をより身近に感じてもらえたり、新しい視点で見てもら…

470チームとスナイプチームの分離問題:セクショナリズム

今日は470チームとスナイプチームが分離しがち、という問題について考えます。 大学の部活としては、片クラスで活動しているところ以外、総合の結果を重視して活動してるところが多いと思います。 にもかかわらず、470・スナイプで、それぞれにやり方があり…

練習方法②風が不安定なとき

練習方法の二つ目は、風が不安定な時です。 琵琶湖とかでめちゃくちゃ多いやつ。 クルーがフルハイクから下デッキを行き来する、クルー殺しの風です。 マークを打ってもすぐ風が変わるし、スタート練習なんてしようもんなら、クローズでライン切れないみたい…

おすすめ本②プレーヤーとして

最後の一年、クルーからスキッパーに転向してから、特にお世話になった本について書きます。 僕はメンタルが弱く、緊張したり、イライラしたり、気性にむらがありすぎて成績=メンタルという感じでした。 全個なんかは、トップをとったレースもあれば、真ん…

私立と国立:勝つ意味

よく強豪私立とか、国立の雄とか言いますが、そもそも国立ヨット部と私立ヨット部は何が違うのでしょうか。 それを僕なりの視点で書いていきます。 別にどっちがいいとか悪いとかじゃなくて、特徴を考えた上でチーム作りに役立ててくれれば、という思いです…

練習方法①ド微風の練習

この記事から、練習方法について書いていこうと思います。 といっても、京大スナイプチームは現在11艇で活動していて、たぶん全国で一番多く、多いからこそ意味をなしている練習もあると思います笑 また、振れと強弱の大きな琵琶湖で練習しているのもあって…

コースの引き方⑧上マークアプローチ

すこし久しぶりの投稿になります。 上マークアプローチの話です。 上マークアプローチを上手くできると、順位が上で安定するようになります。 特に、インカレとかのビッグフリートで非常に混雑する場合は、順位の変動が半端なく大きいです。 みんなブランケ…

おすすめ本①リーダーとして

実は、リーダーになったとき、全国のどのリーダーよりも本を読むことを決めていました。 たいていの本は、自分よりも優れたその界を極めた人が書いていて、自分の小ささを思い知らせてくれます。広い世界へ連れ出してくれます。 日本一のチームのリーダーに…

スタート④ド下スタ

今回はスタート直後ほぼ全艇がタックしてポートになるような、くそ下スタ。 このスタートでは、普通と違った考え方を持っていると成功率が高かったです。 目標としては、みんなよりも先にタックできて、バウをグングン出せるスタートをしたいですね。 その成…

スタート③加速

今回は加速について考えます。 ①・②までの復習としては、 ・ラフベアを繰り返して待つ ・周りよりも低く待つ 簡単にはこんな感じですね。 低く待つメリットをここから説明していきます。 ほんまに、まじで決まるので一回は試してみて欲しいです。 加速とは …

スタート②ウェイティングポジション

ハンドリングについては①で書いたので、それを使ってどこで待つかという話をします。 スタートのラインのどこで待つかではなく、左右の船に対して、どこに位置取るかという話です。 インカレまで待っていたポジションと、インカレ中にやり始めたポジションは…

スタート①ウェイティング技術と防衛

本日は、スタートのウェイティング技術と防衛について書きます。 個人的にスタートは結構好きで、夏くらいからほぼ第一線でフル加速して出れるようになりました。 インカレも、鬼下スタだった1レースを除いて、周りのどの船よりも高くスタートできたので、参…

フリーで落とす方法たち

今日はランニング時に、落とす方法について考えてみます。 主にサーフィングコンディションについてになります。 まず前提として、ランニングの時は、ジャストヘルムで走ることが死ぬほど大事です。 ヘルムが大きいと舵が抵抗になって、めちゃくちゃ遅いです…

クローズでパワーを増す方法たち

アフタープラー メインのシェイプの変化 いつアフターを使うのか クローズでパワーを増す方法 1.アフター 2.テンションを抜く 3.ピンアップ 4.テンション増し引き+アフター 結論 アフタープラー まずはアフタープラーについて書きます。 アフターを…

コースの引き方⑦タックのいろいろ

今回はタックのいろいろということで、いろんな種類のタックを見てみます。 舵とかにも特集されてたようなきがしますし、いまさら感が否めないので、どちらかというと初歩的な内容になります。 レース中にはいろんなタックがありますが、ブランケから逃げた…

コースの引き方⑥ベンドのある海面

ベンドのある特殊海面についてです。 ベンドは基本的に岸の影響を受けてうまれます。 ここらへんのメカニズムは、ウィンニングイン470かウィンドストラテジーかなんかに詳しく書いてあるはずです。 ウインド・ストラテジー 作者:デイビッド ホートン,フィオ…

コースの引き方⑤不安定な海面

今日は、不安定なコンディションの時のコースについて考えます。 風軸が安定していなかったり、そもそも風が弱くてブローが出たり入ったりするような海面を想定します。 レースできるかできないか、すれすれの海面ですね。 僕が最も嫌いな海面です。 この前…

コースの引き方④振れ海面

海風に引き続き、振れ海面について考えます。 主に、陸から吹いている風を想定して話を進めます。 特徴 ①相手より下にいてブロー(ヘダー)に入る ②相手より上にいてブロー(リフト)に入る ③相手より長くブローに入っている ④ブロー(リフト)から抜けた時…

コースの引き方③海風

今回は海風について考えてみます。 ここでいう海風とは、 江の島・葉山の南風 西宮の南風 琵琶湖の北風 などの開けた方から入ってくる、比較的安定した風を指しています。 では、海風でどういうコースを引いたらよいのか考えてみます。 特徴 1.フレッシュ …

コースの引き方②組み立て方

コースの引き方特集②ということで、1上までのコースの組み立て方を考えます。 最終学年、スキッパーに転向してから、僕らのペアは後ろから追い上げるのが苦手で、1上にすべてをかけてました笑 唯一の答えだとは全く思いませんが、今回紹介するプランニングを…

コースの引き方①セオリー

コースの引き方特集の①ということで、コース取りの基本のセオリーについて考えてみます。 巷で言われているセオリーは、 1.ブロー 2.リフト 3.ロング あたりですね。 まあコース取りとか言っても、正直これだけやってれば前走れるんですけど。。。 そ…

スナイプは吹いたら、ピンアップ?ピンダウン?

今日は、吹いてきたときにピンを上げるか、下げるかという問題について考えます。 470は吹いてきたら、ピンダウン一択だけど、スナイプは上げる人もいれば下げる人もいるし、良くわからん。いろんな情報が錯そうしていて、結局何が正しいのかわからんみたい…

スナイプのディフレクション

スナイプのディフレクションについて。 これはあんまり気にしてる人おらんのちゃうかなあ。 ディフレクションは丘で、スプレッターを1番閉じた時のスプレッターの先端間の距離です(たぶん笑)。 ・長いほど、マストのマックスの曲がり量が減える ・短いほど…

スナイプのレーキ

今日は、レーキについてです。 レーキを増やせばウェザーが減り、 レーキを減らせばウェザーは増えます。 ノースのチューニングテーブルには、6530-6550mmと書いてあります。 その値の中やったら、基本的におかしなヘルムにはならないでしょう。 4mくらいの…

スナイプのフォアテンション

今回は、スナイプのフォアテンションです。 スナイプのフォアテンションは測定不能なくらいに緩いですね笑 これが、帆走にどのように影響するのか。 それを簡単に見ていきましょう。 まず、 ・フォアが緩いほど、ジブのラフは深くなり、エントリーは緩くなる…

スナイプのレングス

今回はスナイプのレングスについてです。 これは、数あるスナイプのセッティングの中でも議論が巻き起こるところですね。 この記事では、僕が社会人の方から伺ったことをベースに話を進めていきます。 結論としては、「長くしろ」です笑 一般的(470などなど…

スナイプのプリベンド

今日はプリベンドについてです。 ベンドが増えるほど、セールは開いて浅くなり、減れば逆になります。 ノースセイルのチューニングガイドには、 6ノット以上なら、45-55㎜ それ以下なら、スプレッダーのレングスを伸ばして、60-65㎜ と書かれています。 基…