今日は、不安定なコンディションの時のコースについて考えます。
風軸が安定していなかったり、そもそも風が弱くてブローが出たり入ったりするような海面を想定します。
レースできるかできないか、すれすれの海面ですね。
僕が最も嫌いな海面です。
この前の西宮インカレの最終レースのアップウィンドは、こんな感じだったんじゃないでしょうか。
特徴
いつも通り、特徴を挙げてみます。
・風量の強弱がばかでかい
・風軸が変わりやすい
・ブローでのシフトがえげつない
・ブロー入ってるかどうかで雲泥の差
・局所的な風が入る
こんな感じでしょうか。
自分は下デッキでぴちゃぴちゃしてるのに、逆海面はフルハイクしてるなんていうことが起きます。
琵琶湖とかは結構多い風ですね。
上にも書きましたが、西宮でも多いので注意が必要です。
それでは、どうやって走ったら、リスクを減らせるのでしょうか。
他艇を無視する
特徴の中で、局所的な風が入ると書きました。
ということは、他の船を見ても、焦るだけのことが多いです。
各々がそれぞれ違ったバウ角で走っていて、抑えるとかいう概念がなかなか通用しにくいです。
なので、とにかく風を見ます。
船を無視して、風をしっかり取りに行きます。
自分がブローを掴んでリフトを走ることが最優先です。
例外として、自分が後ろを走っていて、前に船がたくさんいる場合、そいつらのバウ角を見れば、だいたいの次の風が予測できます。
そん時は、先行艇の状況を見て動いたら良いと思います。
端に出す
この不安定なコンディションでは、ブローが入ったりなくなったりしますが、次に入ってくるブローは必ずと言っていいほど、左右の端から入ってきます。
ブローが設定された風向ジャストから入ってくることは稀なので、必ずリフトかヘダーの要素を持っています。
ということは、どっちかサイドから入ってきます。
たまに真ん中だけ風が入るということがありますが、そういう場合でも、端にいるとレグのうち一回くらいはそっちからのブローが入るので、大爆死することは少ないです。
途中まで、自分と逆の海面にブローが入ってそっちの艇団が高く、そっちサイドに出しなおすやつが大半。
でも、自分の信じた海面に突き刺したら、起死回生のブローが入ったみたいなことは多いと思います。
そんなとき、たいてい出しなおしたやつは、真ん中でラルって目も当てられない順位を走っています(かくいう僕も、インカレ最終レース1上、真ん中でラルって痛い目を見ました)。
この海面では、基本的にどっちか決めて大きく展開して戦うのが無難です。
一方の海面が完全に勝つことはありますが、その場合ノーレースになる可能性はありますし、真ん中のラルにつかまる方がよっぽどリスキーなので、僕は端に出すことをおすすめします。
普通の海面なら端に出すのはリスキーですが、この海面に限っては、端に出す方がローリスクやと思います。
ロング
基本的に船を無視して、ブローを見てリフト走ろうと言ったのですが、なかなかブローが見えないことも多いです。
そんなときはいつも通り、ロングを走ったら良いでしょう。
不安定な海面なので、今の風向がそのまま続く可能性はとても低いです。
ということは、ロングを走るだけで、次に振れる方へ行けて、無難です。
ということで、結局ブロー・リフト・ロングに落ち着いてしまいました笑
結論
他艇を無視して風を死ぬ気で探す
ブローをリフトで走る
とりあえずロングを走って端に出す
的な感じです。
この海面はまじで苦手なので、得意な方は教えてください。