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コースの引き方⑥ベンドのある海面

ベンドのある特殊海面についてです。

 

ベンドは基本的に岸の影響を受けてうまれます。

 

ここらへんのメカニズムは、ウィンニングイン470かウィンドストラテジーかなんかに詳しく書いてあるはずです。

 

 

ウインド・ストラテジー

ウインド・ストラテジー

 

 

 

ウイニングイン470―ヨンナナ・セーラーのためのトータル・ガイド
 

 

僕は難しくてあまり理解していません。

 

 

特徴

 

①ベンドが存在するところには風向が変わらん限りずっとベンドがある

②ベンド範囲内を走ると上がリフトして下と徐々に分離する

③ベンドが存在するエリアにつっこむと下がヘダーし徐々に上と分離する

 

1つずつ詳しく見てみます。

 

 

 

①ベンドが存在するところには風向が変わらん限りずっとベンドがある

ベンドがあるとこには、基本的に常にベンドが存在します。

なので、ベンドの存在を確認したら、そっちに行けば無難です。

 

どこまでベンドが入っているかは、複数艇で怪しいエリアにぶち込み、順番にタックしていけば良いです。

最後にタックしたやつから順にリフトしていれば、ベンドが存在します。

 

リフトを受けなくなった艇のラインまでベンドが存在するということがわかります。

 

そのエリアをある程度把握しておけば、ベンドの存在範囲内を走れます。

 

 

②ベンド範囲内を走ると上がリフトして下と徐々に分離する

 

いわゆるベンドのメリットですね。

 

例えば、右海面にベンドがあった時に、ポートでそのベンド帯にぶち込みます。

 

その後タックしたとき、自分より下の船よりも、自分の方がリフトを受けれて、分離しながらスターボを走ることができます。

 

ベンドに入れていない船に対しては明らかに良い上り角で走れますし、入っていても自分より下の船に対しては伸びることができます。

 

ベンド帯の中でも、グラデーションで徐々に徐々に滑らかに振っていく、というような変化の仕方をしています。

なので、相手と近ければそのゲインは小さいですし、離れていればいるほど、ゲインは大きくなります。

 

最初近くにいても、少しのリフトで相手と離れたら、そこにはさっきの場所よりも良いリフトが入るので、また少しだけ良いリフトを走れます。

 

これの繰り返しで徐々に下の船と分離して走ることができます。

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ベンドの図

 

クソみたいな画像ですが大体こんな感じです。

 

近づくにつれてベンドは大きくなるので(多分)、上にいれば上へ上へどんどん誘われていきます。

 

ここまでは普通です。

次の項目はみんな気にしてないんちゃうかなと思ってます。

 

③ベンドが存在するエリアにぶっこむと下がヘダーし徐々に上と分離する

 

これは、ベンドに突っ込んでいくときの話です。

 

上の画像だと、ベンド内なら、スターボで右側にいる船が伸びます。

 

ではポートならどうでしょうか。

 

ベンドは徐々に来るので、ポートで右(相対的な下)にいる船は上の船よりも、より右に振った風を走ることになります。

 

つまり、上の船よりも上れない状態です。

どんどん上の船と離れていってしまいます。

タックしてもたかが知れています。

 

なので、ベンドにぶち込むときは、最初からぶち込むよりも、高い位置からぶち込んでいった方が、良いことが多いです。

 

ベンドが入れば、奥は伸びますが、それまでに分離してしまって、ああ残念みたいな光景は良く見られます。

 

ここはみんな気にしていないところだと思うので、意識してみるとよいかもしれません。

 

結論

ベンドがあるなら高い位置からぶち込んでみんなより上に置く

 

これだけです。

まあ、実際には、ベンド+振れ海面だったりするので、組み合わせて走ったら良いと思ってます。