SniPo

もと京大スナイプリーダーが技術・チーム作りを発信

ヨット技術-スナイプ技術

Quantum Sails抜粋 バングシーティングの人に向けて(ピンダウンタイミングとマストセッティング)

去年の11月の記事でQuantum Sailsを紹介するとか言いながらアフリカに行ってたりして時間が空いてしまいました。 もし待ってくれてた人がいたらごめんなさい。 snipo.blog 全部を公開する時間がいまのところ取れなさそうなので、個人的に一番刺さった部分…

トラベラーはピンアップ、バングはピンダウンっしょ、これからブラジリアンスタイルを紹介してきます

こんにちは。 今日はちょっとした報告をしたいと思います。 内容的には、ちょっと上級者向けかもしれません。 スナイプワールドで1.2.4位を取った、アメリカのセールメイカー、Quantum Sailのチューニングガイドをこの記事以降、紹介させていただけるこ…

ジブについての考察②

ジブについての続きです。 この記事では、ちょっとマイナーなとこも含めて考えていきましょう。 フォアプラー フォアプラーはよく使うと思います。引くとマストの下の方が押されて曲がります。 そうするとベンドが増えたのと同じような感じになるので、メイ…

ジブについての考察①

クローズを走らせるうえで、ジブは非常に重要な役割を持っています。メインに入る前にそもそもジブに風が流れますし、正しい形を作れないと上り角度も全然違ってきます。 ただ、正しいジブの形=シェイプについて、ズバっと答えを言い切れる人はそこまで多く…

スナイプのメインシェイプまとめ

一年間弱シェイプをいろいろ見てきて、落ち着いたシェイプをのせようと思います。 いろんな海面で速かったシェイプがあります。 その時のセッティングと一緒に紹介したいと思います。 とりあえずこんとき速かったで!ってやつを紹介します。 セールはすべてC…

フリーで落とす方法たち

今日はランニング時に、落とす方法について考えてみます。 主にサーフィングコンディションについてになります。 まず前提として、ランニングの時は、ジャストヘルムで走ることが死ぬほど大事です。 ヘルムが大きいと舵が抵抗になって、めちゃくちゃ遅いです…

クローズでパワーを増す方法たち

アフタープラー メインのシェイプの変化 いつアフターを使うのか クローズでパワーを増す方法 1.アフター 2.テンションを抜く 3.ピンアップ 4.テンション増し引き+アフター 結論 アフタープラー まずはアフタープラーについて書きます。 アフターを…

スナイプは吹いたら、ピンアップ?ピンダウン?

今日は、吹いてきたときにピンを上げるか、下げるかという問題について考えます。 470は吹いてきたら、ピンダウン一択だけど、スナイプは上げる人もいれば下げる人もいるし、良くわからん。いろんな情報が錯そうしていて、結局何が正しいのかわからんみたい…

スナイプのディフレクション

スナイプのディフレクションについて。 これはあんまり気にしてる人おらんのちゃうかなあ。 ディフレクションは丘で、スプレッターを1番閉じた時のスプレッターの先端間の距離です(たぶん笑)。 ・長いほど、マストのマックスの曲がり量が減える ・短いほど…

スナイプのレーキ

今日は、レーキについてです。 レーキを増やせばウェザーが減り、 レーキを減らせばウェザーは増えます。 ノースのチューニングテーブルには、6530-6550mmと書いてあります。 その値の中やったら、基本的におかしなヘルムにはならないでしょう。 4mくらいの…

スナイプのフォアテンション

今回は、スナイプのフォアテンションです。 スナイプのフォアテンションは測定不能なくらいに緩いですね笑 これが、帆走にどのように影響するのか。 それを簡単に見ていきましょう。 まず、 ・フォアが緩いほど、ジブのラフは深くなり、エントリーは緩くなる…

スナイプのレングス

今回はスナイプのレングスについてです。 これは、数あるスナイプのセッティングの中でも議論が巻き起こるところですね。 この記事では、僕が社会人の方から伺ったことをベースに話を進めていきます。 結論としては、「長くしろ」です笑 一般的(470などなど…

スナイプのプリベンド

今日はプリベンドについてです。 ベンドが増えるほど、セールは開いて浅くなり、減れば逆になります。 ノースセイルのチューニングガイドには、 6ノット以上なら、45-55㎜ それ以下なら、スプレッダーのレングスを伸ばして、60-65㎜ と書かれています。 基…