SniPo

もと京大スナイプリーダーが技術・チーム作りを発信

セールメイキングします

こんにちは。 前々から記事にすると言っていたQuantumはいったん保留にさせてください。 というのも、仕事を辞めて自分でセールメイキングすることにした(している)ためです! ヨット馬鹿が高じております。。。 自分でセールをデザインして、作って、テス…

Quantum Sails抜粋 バングシーティングの人に向けて(ピンダウンタイミングとマストセッティング)

去年の11月の記事でQuantum Sailsを紹介するとか言いながらアフリカに行ってたりして時間が空いてしまいました。 もし待ってくれてた人がいたらごめんなさい。 snipo.blog 全部を公開する時間がいまのところ取れなさそうなので、個人的に一番刺さった部分…

ヨットの第一原理って??

「われ思う、ゆえに我あり」 哲学に詳しくない人でもこの言葉は聞いたことがあるかもしれません。 近代哲学の祖であるフランスの哲学者、ルネ・デカルトが残した言葉です。 あらゆるものを疑って疑って疑いまくった結果、唯一残ったもの。 それが疑っている…

トラベラーはピンアップ、バングはピンダウンっしょ、これからブラジリアンスタイルを紹介してきます

こんにちは。 今日はちょっとした報告をしたいと思います。 内容的には、ちょっと上級者向けかもしれません。 スナイプワールドで1.2.4位を取った、アメリカのセールメイカー、Quantum Sailのチューニングガイドをこの記事以降、紹介させていただけるこ…

ジブについての考察②

ジブについての続きです。 この記事では、ちょっとマイナーなとこも含めて考えていきましょう。 フォアプラー フォアプラーはよく使うと思います。引くとマストの下の方が押されて曲がります。 そうするとベンドが増えたのと同じような感じになるので、メイ…

ジブについての考察①

クローズを走らせるうえで、ジブは非常に重要な役割を持っています。メインに入る前にそもそもジブに風が流れますし、正しい形を作れないと上り角度も全然違ってきます。 ただ、正しいジブの形=シェイプについて、ズバっと答えを言い切れる人はそこまで多く…

感覚とは何か?:生態心理学が教えてくれること

ヨットの技術において、感覚は非常に大事な要素の一つです。 スピード感覚がないのに、自分にあったセッティングなんてわかりっこありません。 そんなことはわかり切っています。 しかし、その感覚というものを鍛えるとなると、どうやったらいいのか途端に難…

東工大インタビュー②~33年ぶりの全日本出場&創部至上初のクラス入賞~

歴史的快挙を成し遂げた東工大ヨット部の記事の続きです! 前回の記事から少し時間が空いてしまいました、、。ごめんなさい。 簡単にここまでの話をおさらいしておくと、 ・近年、右肩上がりで成長してきた ・練習時間に徹底的にこだわった という点です。 …

東工大インタビュー①~33年ぶりの全日本出場&創部至上初のクラス入賞~

和歌山インカレが終わって早くも2か月が経ってしまいました。 前回の記事で、東工大の記事を書きます!と言ってから、ずいぶんとだらだらとしてしまって、、、 ご存じの通り、東工大スナイプチームは今年度のインカレで、 33年ぶりの出場と創部以来初の入賞…

コーチングの難しさ

和歌山でのインカレを終え、この大会を通して、また、学生コーチとして京大ヨット部の現役と関わって感じたことを書きたいと思います。 教える立場にいるすべての人に読んで欲しい。。 この記事から何かを学んでもらえれば幸いです。 そしてそれ以上に、僕に…

<ヨットの基本>タックで意識すること(オーバー)

前回の記事では、ロールタックについて書いたので、今回はロールの必要ない風域でのタックについて書いてみます。(スナイプ) スナイプだと飛びタックとかとも言われると思います。 www.youtube.com ラフでのティラーを切る速さは適切か? ラフでメインを引…

<ヨットの基本>タックで意識すること(軽風)

この記事は、タックで意識すること、というか僕が意識していたことについて、書いていきます。 ヨットに乗りたての新入生や、動画を詳しく分析したいセーラーのお役に立てればと思います。 参考程度に、たたき台として、僕の動画を載せておきます。 これが、…

感覚と知識と言語化③

このシリーズは、一つの記事に収めるつもりだったんですけど、気づいたら三つ目になっちゃいました、、。 前回までの記事の要点。 ・知識量で勝敗は決まらないが、キーになるときもある ・あまりにも知識がないと、知らんうちに損することになる ・感覚はヨ…

感覚と知識と言語化②

前回の記事では、知識についてばっかり書いてしまいました。 知識で差が出ることもありますと言いました。ただそんなレベルで、インカレの勝敗を決するような技術力の差は生まれません。 スピードがあればメインを引き込むという知識があっても、自分が速い…

感覚と知識と言語化①

突然ですが、 みなさんの周りには、知識を詰め込みまくった頭でっかちセーラーが多いでしょうか? それとも、 知識とか理論とか関係なく、感覚的に走っているセーラーの方が多いでしょうか? すべての選手がこの2パターンに分類されるわけではありませんが…