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もと京大スナイプリーダーが技術・チーム作りを発信

コーチングの難しさ

和歌山でのインカレを終え、この大会を通して、また、学生コーチとして京大ヨット部の現役と関わって感じたことを書きたいと思います。

 

教える立場にいるすべての人に読んで欲しい。。

この記事から何かを学んでもらえれば幸いです。

そしてそれ以上に、僕に対して何か助言をしていただけると嬉しいです。

 

 

 

和歌山インカレ

引退してからちょうど一年。

昨年クラス優勝した京大としては、初めての守る立場。

チャレンジャーだった今までとは、違う戦い方が求められていたと、今になって思います。

 

違うと言ってしまうと、大げさかもしれません。

だけど、少なくとも、前年と全く同じで良いわけがない。それは現役もわかっていたし、僕もわかっているつもりでした。

 

京大はクラス13位という結果に終わりました。

 

何がダメだったのか、正直僕自身あんまりわかってないです。

全ては結果論でしかなく、今になって、ここをこうしたら良かったんじゃないかとか、思うことはたくさんあります。

コーチとして、長い時間を現役と過ごしたけれども、決定的な敗因みたいなものがわからないというのが今の正直なところです。

 

めちゃくちゃ悔しい。

 

この大会から、コーチとして学んだことを、今後の糧にするという意味でも、書き記しておきます。

暗い内容になってしまうかもしれないですが、興味がある人はお付き合いください。

 

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内側から見るチームと、外側から見るチーム

まず一つ目の僕の反省です。

チームの内側(=現役)にいるときに見える景色と、外側から見える景色が全然違うという事実になかなか気づけなかった。

というよりも、気づきつつもそこから目を背けてしまっていた、、、のかな。

 

四年間をチームの中で過ごし、少なからず現役部員のことを知っている立場からだと、その目線は限りなく現役に拠ったものになります。

ほんとは、外にいるから、違く見えてるはずなのに、ついつい自分が現役の時に見ていた部員像、チーム像を貼り付けてしまったり、現役の活動を尊重するあまり、批判的な視座に立てなかったり。

 

本来、外にいるから見えるもの、違う角度からだからこそ見えるものが見えなくなってしまっていたのかなと思います。

 

感情が入ってしまって、ほんとに難しかった。

 

なまじみんなのことを知っていて、愛着のあるチームだからこそ、自分で自分の目を曇らせてしまっていたのかなと反省しています。

 

やはり、コーチという現役とは違う立場だからこそ、見えるもの、わかることがある。

そして、それを伝えられる力がコーチには必要なんだと。

それが僕に足りていなかったことであり、常勝校のコーチとの差なのかなと思います。

 

エゴとファクト

反省の二個目。

 

違う視点からなかなかチームを見れなかったといっても、これは違うんじゃないか?みたいなことがゼロなわけではありませんでした。

 

ただ、それをどう伝えるのか?、そもそも伝えるべきかどうか?、ということに無限に悩まされました。

 

自分ならこうするけどなっていうことと、客観的に見て改善する余地のある絶対的なマイナスポイント。

 

これの区別をつけることができなかった。

 

アドバイスはしたいけど、それは自分が作りたいチーム像を押し付けているだけなんじゃないかという迷いがすごかった。

さらに、そのアドバイスを現役が求めてなかったときの、意味のなさと老害感。

 

でも、その迷いの中にきっと客観的に見て、助言した方が良かったんやろなってことは、今となっては、ある。

自分の中でうまいこと境界線を引けなかった。

 

きっと、良いコーチってのは、そこの判断がうまいんだと思います。

選手を見守りつつ、ほんとに必要な時に手を差し伸べることができたり、道を外れそうな時にそれとなく軌道修正させれたり。

 

まだまだ未熟だなと痛感しました。

 

今後のコーチングに向けて

今回はなかなかに湿っぽい話になってしまいました笑

なにかアドバイスをしていただけると幸いです。

 

今回の大会を通して、コーチングの難しさを痛感しましたが、一つ言えるのは、コーチと選手との対話がとにかく大事ということです。

お互いが何を考え、何を感じ、何を求めあっているのか、少なくともそれくらいのことを十分に共有できていないと、何も始まらないということは言えそうです。

 

そこらへん、想像でしかありませんが、完全優勝した早稲田とかすごいのかなとか思ってます。バルクヘッドの記事中の、関口監督のコメントからも、そのレベルの高さがうかがえます。

 

bulkhead.jp

 

毎年、未経験者の選手含めて高いレベルに仕上げている同志社の組織力にも脱帽です。

 

活動の主体のほとんどすべてを、選手自身がこなさないといけない大学が常勝チームになるには、今しばらく時間がかかりそうかな?と思います(単なる想像)。

 

 

次の記事では、教えることについて、思ってることを書いてみます。

 

そして来週には、今回のインカレで全国にその名を轟かせた東工大ヨット部の幹部とお話させてもらえることになりました!

それも、記事にできたらと思っています!!(許可がもらえれば)