スナイプのディフレクションについて。
これはあんまり気にしてる人おらんのちゃうかなあ。
ディフレクションは丘で、スプレッターを1番閉じた時のスプレッターの先端間の距離です(たぶん笑)。
・長いほど、マストのマックスの曲がり量が減える
・短いほど、マストのマックスの曲がり量が増える
なので、吹いてきたときに威力を発揮します。
吹いてなくて、マストが風でそこまで曲がってない時は、ディフレクションは関係ないです。
では、吹いてきた時に、どのように船に影響してくるのか。
ディフレクションが長過ぎた場合、一瞬でマックスのベンド量に達してマストが適切に曲がらず、メインを浅くできずに、一瞬でオーバーパワーになります。船が「硬い」という感覚を覚えるはずです。
逆に短か過ぎた場合、必要以上にマストが曲がり、セールが薄くなり過ぎてしまいます。まだ起こせるのにパワーがないように感じると思います。
では、ノースのテーブルの680-720mmのうちのどこに収めれば良いのか?
これは、ペアの総体重とトラベラーシーティング・バングシーティングで変わってきます。
まず体重から。
体重が重ければ、当たり前ですが、より強い風でも起こして走ることができます。
なので、ディフレクションを大きくして、よりパワフルに走ることができるでしょう。
逆に軽ければ、マストを曲げて軽く走った方が良いはずです。
次に、強風時の走らせ方による違い(ここは自分の中でも正しいのかわからないからわかってる人教えて)。
トラベラーシーティングの場合、ブームをメインシートだけで下方に下げ、メインのリーチを作ります。
一方、バングシーティングの時は、ブームをバングで下げて、メインのリーチを作ります。バングがマストを前に押すので、トラベラーと比較して、マストの曲がる量が多く、マックスのベンド量に達するのが早くなります。
つまり、より弱い風でそのベンド量に達してしまうのです。もっと起こせるのにマストが曲がりすぎてしまう、ということになります。
なので、バングシーティングの方が、トラベラーの時よりも、ディフレクションを大きくした方が良いと言われています。
参考までに、僕らのペアは、5-6mの時はトラベラー、それ以上はバングで走っていましたが、ディフレクションは720㎜にしていました(ペア体重は120㎏程度)。
学生レベルでは強風の走りに問題を感じたことはなかったです。
ちなみに、爆風は遅かったので、もしかしたらもう少しティフレクションを小さくしても良かったのではないかと思っています(なんせペア体重が軽いので)。
結論
ディフレクションは、
ペア体重が重い>ペア体重が軽い
バングシーティング>トラベラーシーティング
で決定したら良いと思います。
あまりにも頻繁に変えると、違いが判らないので、ある程度のところで固定して走ってみて、おかしいと感じたときに上の情報を参考に変えるくらいでいいんじゃないでしょうか。