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もと京大スナイプリーダーが技術・チーム作りを発信

練習方法②風が不安定なとき

練習方法の二つ目は、風が不安定な時です。

 

琵琶湖とかでめちゃくちゃ多いやつ。

クルーがフルハイクから下デッキを行き来する、クルー殺しの風です。

 

マークを打ってもすぐ風が変わるし、スタート練習なんてしようもんなら、クローズでライン切れないみたいなこともあると思います。

 

帆走しても他艇と比べることなんてできません。

 

結果、リーダーは禿げます。

こんな時にどんな練習をするのが効率的なのでしょうか。

 

京大でやっていた練習それぞれの特徴を挙げてみます。

 

 

 

1.目標マーク・目標レスキュー

その名の通り、目標をマークやレスキューにして、クローズ・ランニング・リーチングを走ります。

風がこまめに変わっても、目標を打ち変えればいいだけなので、簡単に風の変化に対応できます。

 

また、こういった海面ではブローをいかに取れるかが結果に直結します。

ブローを見る目を養える良い練習だと思います。

 

京大では、スタートした段階のポテンシャルを揃えるために、ポート・スターボで同じ向きにアビームを走り、ちょうどミートするくらいのところで同時にラフorベアしていました(意味わからなかったら聞いてください笑)。

 

2.ライン把握

スタートラインを把握する練習です。

詳細はド微風の練習のところで書きましたのでそちらを参照してください。

 

風が振れようがブローが入ろうが、ともかくラインを切れれば練習として成立します。

むしろ、いろんな艇速・角度でラインに侵入できるので良い練習になるかもしれません。

 

振れすぎてなかなかスタ練ができないときはこっちをするとましです。

 

3.八の字

二つのマークを風に対して垂直に打って、そこを八の字に回るという動作練習。

多少風が振れても回航はできるので、上下回航よりも汎用性が高いです。

 

ただ、ほんとに基礎動作練習なので、いわゆる春合宿にやることが多かったです。

それ以降の練習ではやらなかったですね。

 

乗りたての一回生なんかがヨットにすぐに慣れるのには良い練習です。

 

4.タックジャイブ練習

これは他の船と比べるというよりも自分たちの技量を上げるような練習ですね。

一斉にクローズやランニングを走って同時にタックジャイブをするような練習です。

 

風がころころ変わるコンディションに対応して動作できる人が前に出ていきます。

船のパワー風の変化を感じれるようになると思います。

 

5.サークリング

これも八の字と一緒で春合宿でしかやらなかったですが。

ハンドリングがめちゃくちゃ強化されます。

回るだけなので、風が変化しても練習は成立します。

 

個人的には、どんな風でも出艇直後に何回転かするようにしてました。

下回航の動作なんかが安定するように思います。

乗りたての人が船に慣れるのにくっそ大事な練習だと思います(僕もクルーからスキッパーになったときにやりまくりました)。

 

6.帆走

これも動作練と一緒で、他人と速さを比べてもなかなかわかりません。

風で前に出たり出られたりして良くわからん感じになります。

 

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なので、自分の中でどれだけ上手く風に綺麗に反応して走れたかを求めていくような練習になるでしょう。

個人的には、どんだけ風が変わっても、シェイプを常に適切に保ち、ヒール角を一定にすることを意識していました(どの風でもそうか笑)。

 

下デッキからオーバーが入る風でそれができれば、とても速いと思います。

 

艇数が多い場合は散り散りになって練習にならないので、こまめにグループを分けると良いでしょう。

まあ、それでもグループごとにどっかに離れてくことが多かったので、自主練くらいでしかやりませんでした。

 

※番外編

最後に、早稲田の小松コーチが同志社ウィークにいらした時に伺った練習内容を紹介します。

 

こんな風の時はくっそ長いコース練をするそうです。

 

ただ、特殊条件があります。

 

①スタート90秒前に右か左に行くかを決めてレスキューに報告する

②スタートしてから3分は決めたサイドにぶち込む

③3分以降は自由にコースを引く

④それ以外の人は真ん中で自由にコースを引く

 

順位が確定したら、何が良かったのかを話し合うというものらしいです。

決めたサイドで3分間はタックできないので、本気で風を観察するようになります。

ブローゲームのコンディションでスコアを安定させられるようになりそうです。

 

実際にこの練習だけはやったことがないのですが、良さそうです。

やった人がいたら感想教えてください。

 

 

まとめ

不安定なコンディションの時は、以上のような練習をしてました。

不安定なのに、安定してる時と同じ練習をして、時間を溶かさないように、いろんな練習を選択肢に入れて、臨機応変に対応していくと良いでしょう。