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もと京大スナイプリーダーが技術・チーム作りを発信

スタート②ウェイティングポジション

ハンドリングについては①で書いたので、それを使ってどこで待つかという話をします。

 

スタートのラインのどこで待つかではなく、左右の船に対して、どこに位置取るかという話です。

 

インカレまで待っていたポジションと、インカレ中にやり始めたポジションは少し違うので、その2つについて書きます。

 

 

基本ポジション

最後のインカレまでやっていたポジションについてです。

 

結論は、左右の船より半艇身程度低く待つ、です。

全てのコンディションでこれが通用するわけではありませんが、そこまでの有利不利がない普通のスタートならこれでいけてました。

 

これはある有名社会人の方から伺った内容を、自分の技量でもできるように変えたものです。

 

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基本の待ちポジション

この待ち方よるメリットを見てみます。

 

1.目立たないのでリコールを読まれにくい

左右の船よりもバウが低いので、本部戦・アウターから見えにくくあからさまにチェックされることは少なくなります。

 

もちろん、自分よりもみんなの方が高いのでラインは見えにくいいです。

なので、ラインは見ないで加速します。

 

加速については、③のコーナーで詳しく見ます。

 

とにかくこの位置で待つと読まれにくいです。

 

2.下に入られにくい

自分だけ下側に出っ張っているので、後ろから入ってこようとする船が少しだけ入りにくいです。

 

また、やっぱここから出るのやめようってなったときに、すぐに出ることができます。

 

3.加速が決まる

加速については③のコーナーで詳しくその技術を見ていきます。

 

ここでは、概略を書きます。

 

左右の船よりも低い位置にいるので、彼らよりも先に加速動作を始めることができます。

そのおかげで、相手よりもセール・センターに風・水が流れた状態でスタートできます。

 

余裕で左右の船をぶち抜けます。

 

というメリットがあります笑

 

詳しくは③です。

 

 

下を全く狙われない待ち位置

インカレのノーレースになったレースで発見したポジショニングです。

 

下に後ろから入ってくる船を全く警戒しなくてよい、自分にとっては革命的なポジションです。

めちゃくちゃ単純ですが笑

 

基本的には、上の位置と変わりませんが、下の船に対してさらに近くで待ちます。

 

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下に寄せた待ち位置

 

 だいたい上のような感じです。

 

自分が持つフリーウォーターを一艇幅ジャストくらいにします。

 

こうすると、物理的に後ろの船は入ることができないので、防衛する必要がありません。

 

めちゃくちゃ当たり前ですが、これができれば、後ろを全く警戒せずに待てます。

 

この位置を維持するには、下の船よりも待つのが上手ければ大丈夫です。

 

相手が流れれば自分も流れ、相手が上に稼いで来たら上に稼ぎます。

一艇は入れないくらいのギリギリの距離を保ちます。

 

このときに①のハンドリング技術が役に立ちます。

また、下に流れるときはセンターを上げてメインを引いたら効率的です。

 

こうすると、後ろを警戒せずに自艇の位置取りに全神経をささげることができます。

 

加速するときは、20秒前くらいに上に稼いで、ルームを作ってそのまま加速すれば良いです。

 

そこらへんも③で話します。

 

結論

ということで、周りより低く待つというのが結論です。

さらに下を狙われたくなければ下に寄せて待ちましょう。