今回はスタート直後ほぼ全艇がタックしてポートになるような、くそ下スタ。
このスタートでは、普通と違った考え方を持っていると成功率が高かったです。
目標としては、みんなよりも先にタックできて、バウをグングン出せるスタートをしたいですね。
その成功率を上げる方法を考えてみました。
何を考えるか
具体的には、
・下のフリーウォーターを使いきってフル加速する
・上フリーウォーターを作る
かな。
ド下スタでは、
・下に行けば行くほどポテンシャルが高くなる
・一つ上の船が近いとスタート後すぐにタックできない
・下の船に近づくほど、一つ下の船を容易にけん制できる
ということが起きます。
上の図のように①~⑤まで均等にレーンを用意して、青の船だけ下に寄せた状態を考えます。
このとき、②の船は青が邪魔で絶対にタックできません。
一方、青の船は下に寄せているので、④よりも相対的にポテンシャルが高くなっていて、また、上のフリーウォーターも確保できているので、わんちゃんタックできそうです。
このような現象を利用してスタートすれば、成功率が高いわけです。
ちょっと説明
先ほどの二つの項目を一つずつ見てみます。
下のフリーウォーターを使い切る
下有利がきついので、下に行けば行くほどポテンシャルが高くなります。
そして上に対して高いポテンシャルを持てれば、タックしやすくなります。
なので、自分の持っているフリーウォーターすべてを使って、加速します。
通常下のフリーウォーターは使わない方が良いと書きましたが、この時だけは例外です。
使い切れば、ポテンシャルが高くなると同時に、十分な加速ができ、タックにスムーズに移行できます。
基本的には、下スタすぎてみんな全然加速できていないので、ぶち抜けます。
上にフリーウォーターを作る
ほぼ上のと同義です。
上にフリーウォーターを作ることで、タックするルームを確保できます。
結論
ド下スタでは、
・下に行けば行くほどポテンシャルが高くなる
・一つ上の船が近いとスタート後すぐにタックできない
・下の船に近づくほど、一つ下の船を容易にけん制できる
を利用するために、
下のフリーウォーターを使い切って加速する
というスタートをすると成功率が高いという結論です。
西宮インカレの最終日はまさにこんな感じでしたね。
結構あるシチュエーションなので、みなさん練習から試してみてください。