卒論に忙殺されております。。。
久々の記事になってしまいました笑
この記事では、インカレに強い選手像について考えてみます。
今までのインカレの記事を読んでくれている人にとっては、だいたい予測できているかとは思いますが笑
「速い」とは何か?
速いとは、単純に直線のボートスピードが速いことや、一つ一つの動作におけるマックスのパフォーマンスとしておきます。
帆走練習で走りあったら必ず前に出てくるような選手がいますね。
これが、ここで言う速さを追求した結果であるとします。
この速さがないと、絶対にインカレで勝つことはできませんね。当たり前です。
スタート直後に速さがなければ、絶対に前で帰ってくることはできませんし、ここぞの場面で良いタックができなければ、順位を上でまとめることはできません。
いわずもがな、速いにこしたことはありません。
「遅くない」とは何か?
では、遅くないとういことは、速いと比較してどう表現できるのでしょうか。
ここでは、レース中常にマックスパフォーマンスに近いパフォーマンスを出せていることとします。常にです。
これに速さは関係ないです。
つまり、マックスの速さが速かろうが遅かろうが、常にそのマックス付近で安定しているかどうかということです。
直線スピードが速くても、例えば動作後に大きく失速しているようなら、遅くない選手とは言えません。
また、いつもは速いのに、周りに船がいて集中しにくくなると遅くなる選手もいますが、それも遅くない選手ではありません。
遅くない選手は、限りなく「常に」に近い状態でマックススピードを出せている選手です。
レース中のどんな段階でも、同じような高いパフォーマンスを出せている選手は、たとえマックスのスピードがそこまで速くなくても順位が安定しそうですね。
実際にいる選手のタイプ
簡単に「速い」と「遅くない」の定義をしましたが、実際にはどんなパターンの選手がいるのでしょうか。
①速くて遅くない選手
これはもう最強です。
勝ち確です。
マックスのパフォーマンスも高くて、その再現性も高ければ、前を走れるに決まっています。
こういう選手のリザルトを見ると、レガッタごとのばらつきが小さくて、どんなレガッタでもある程度の上位にまとめてくるように思います。
社会人ならノースセールの白石さん、学生なら同志社の松尾とかでしょうか。
インカレにこの状態で臨むのが理想なわけです。
②速いけど遅い選手
帆走練習したら速いんだけど、レースになったら微妙みたいな選手です。
これめっちゃ多ないすか?
ほとんどの場合、レース中にマックスのスピードまたはそれに近いスピードを出せていないことに理由があります。
レース中に速く走れていないというよりも、遅い瞬間が多いと言った方が適切かもしれません。
周りの船に気が散ってしまったり、緊張して力んでしまったり、チームの不調を取り戻そうとして気張ったり、理由はいろいろありますね。
この類の選手の特徴として、レガッタ内やレガッタごとのばらつきが大きいというのも挙げられます。
僕がまさにこの状態でした。
去年の全個では、2回のトップホーンを鳴らしましたが、半分以下もとりました。
また、その波が大会ごとに来る人もいますね。
全個で爆走したのに、全日本インカレで走れない人は驚くほど多いです。
インカレは他の大会とは違って特殊であることは、前の記事で書きましたが、そこでマックスに近いパフォーマンスを出せないのは、まだこの段階の選手にすぎないことを表していると思います。
このタイプの選手の課題は自明で、レース中にいつも通りのスピードを出すということですね。
まあ、それが難しいんですが、、笑
③速くないけど遅くない選手
帆走練習しても、そんなに爆走するわけちゃうのに、レースになったらなぜか前にいるみたいな選手です。
京大のエースが限りなく①に近い③タイプの選手だったように思います。
そんな速かったっけ?みたいな順位で回航していきます。
このタイプの選手の成績を見ると、①同様ばらつきが小さいように感じます。
ヨットレースのリザルトは、色んな要素が絡まって決まるので、ミスったやつがどんどん落ちていきます。結果、遅くない選手が相対的に前に行きます。
もう一つの特徴として、でかい大会ほど前を走りやすいという気がしています。
でかい大会になればなるほど、②の選手がマックスを出せなくなっていきます。緊張とかいろいろありますからね。
んで、②の選手はたくさんいるので、遅くない選手は速くなったわけではないのに、「でかい大会に強い人」みたいなことになるわけです。
このタイプの人がマックスの艇速を手に入れたら、速くて遅くない最強の選手になるわけです。
まとめ
結論としては、速くて遅くない最強の選手になりましょうということです笑
そうはいっても、限られた期間でそんな理想状態にみんながなれるわけではありません。どこまで、自身の技量をそこへ寄せられるかが重要なわけです。
かなり無責任な終わり方になってしまいました、、、笑
次回の記事では、どうやったらその状態に近づけられるのかについて、インカレを想定して掘り下げていきたいと思います。